![]() 罪を犯した人も、裁判を終え、処分を受ければ、いずれ社会に戻ってきます。 更生保護は、罪を償い、再出発しようとする人たちの立ち直りを導き、助け、再び犯罪や非行に陥るのを防ぐ仕組みです。 更生保護は法務省が所管しており、その出先機関として、地方更生保護委員会(少年院や刑務所に収容されている人の仮釈放の決定などを行う機関)と保護観察所(保護観察、精神保健観察の実施や犯罪予防活動の推進などを行う機関)があります。 更生保護を支える民間団体として、保護司会、更生保護女性会、更生保護法人(施設)、協力雇用主会、BBS会などがあり、多くのボランティアが協力しています。 更生保護女性会とは 更生保護女性会は、地域に活動の基盤をもち、更生保護への理解と協力を得るための運動を展開しつつ、広く社会の方々に更生保護の心を伝え、地域に更生保護の土壌を創りあげるために活動をしています。 また、立ち直りの支援とともに、次世代を担う青少年の健やかな成長を願って、非行防止・健全育成並びに地域の子育て支援を、関係団体と連携しながら進めています。 大崎では大崎東部更生保護女性会と玉造更生保護女性会の2団体が活動しています。 協力雇用主会とは 犯罪や非行の前歴のために定職に就くことが容易でない刑務所出所者等を、その事情を理解した上で雇用し、改善更生に協力する民間の事業主の方々です。 保護観察終了者のうち無職者の再犯率は有職者の約4倍で、刑務所再入所者の約7割は再犯時に無職です。 これらの人たちが再犯や再非行に至らないためには、就労の場を確保し、職場に定着し、責任ある社会生活を送ることが重要です。 現在、大崎では43社が協力雇用主会に加盟しています。 更生保護施設とは 刑務所を仮釈放や満期出所になった人、刑の執行猶予の言い渡しを受けた人、少年院を出た人などのうち、家族や公的機関などからの援助を受けられない人が保護の対象となります。 刑務所を出た人の約6分の1の人が更生保護施設で保護を受けており、その他の人たちを含めると更生保護施設では、年間1万人程度の人を保護しています。 また近年はNPO等が運営する「自立準備支援ホーム」などのグループホームも活動の輪を広げています。 BBSとは BBSは”Big Brothers and Sisters Movement”の略で、少年少女たちに、同世代の、いわば兄や姉のような存在として、一緒に悩み、一緒に学び、一緒に楽しむボランティア活動です。 更生保護の詳細はこちらをご覧ください。 更生保護ネットワーク |